一般財団法人 自転車産業振興協会 技術研究所 Japan Bycycle Technical Center

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近年実施の研究テーマ

2021年度

No. 研究テーマ
1 電動キックボードに関する欧州規格EN 17128の検証(駆動出力、構造健全性、制動性能)
【2021年度自転車等研究開発普及事業】

当所が所有する自転車関連の試験機器などを活用した、 電動キックボードを含むPLEV(Personal light electric vehicles)のEN規格であるEN17128:2020(Light motorized vehicles for the transportation of persons and goods and related facilities and not subject to type-approval for on-road use − Personal light electric vehicles (PLEV) − Requirements and test methods)の一部試験(駆動出力、構造健全性[デッキ/フレームの静荷重試験、ハンドルバー及びステアリングコラムの曲げ試験・トルク試験、前方衝撃耐性試験、動的疲労試験]、制動性能)の実施可否などの調査結果、及び実走行時の負荷との比較結果などを報告する。
電動キックボードに関する欧州規格EN 17128の検証(駆動出力、構造健全性、制動性能)
No. 研究テーマ
2 前照灯の性能表示の提案と電動アシスト自転車用前照灯の性能調査
【2021年度自転車等研究開発普及事業】

16個16銘柄の電動アシスト自転車用の前照灯の、最大光度、全光束、照射角、照射距離、照射水平面距離、発光効率、色度座標、前照灯の点灯持続時間、照度分布を測定した。また、光の総量、光の広がり、照射距離、照射時のイメージをもとに、消費者に分かりやすく、購入の際に製品選択が容易になる性能表示案を提案ができないか調査した。
前照灯の性能表示の提案と電動アシスト自転車用前照灯の性能調査
No. 研究テーマ
3 クランクの水平落下による衝撃試験のばらつき検証試験―第2報―
【2021年度自転車等研究開発普及事業】

 1個のみの供試品で強度試験を実施した場合、製品の生産時のばらつきを考慮していないため、別の供試品を再度試験した場合に、判定基準値以上の値が生じることがある。そこで、数値基準のあるJIS 規格の試験で比較的判定基準値以上の結果が出ることが多い、クランクの水平落下による衝撃試験について、昨年度の1製品に加え、新たに3製品でばらつきの検証を行った。
 その結果、今回の供試品では
・材質が鉄のクランク3 製品は、肉厚のばらつきが永久変形量に影響している可能性は低いものと推定された。
・材質が鉄のクランク3 製品は、今回の供試品の形状・寸法・サイズ、硬さのレベルでは、硬さが永久変形量に大きく影響する傾向が確認された。
・材質が鉄のクランク3 製品は、量産品においてJIS 規格の基準である永久変形量5 mm 以下を満足しない製品が含まれている可能性が推定され、量産品の全体的な強度アップとして、形状自体を見直すことも考慮すべきと考えられた。
クランクの水平落下による衝撃試験のばらつき検証試験―第2報―
No. 研究テーマ
4 キャリパブレーキ用ブレーキブロックの摩耗調査 [第3報]
【2021年度自転車等研究開発普及事業】
 キャリパブレーキに使用されるブロックの摩耗試験を実施し、摩耗に伴うブロック、リム制動面の形状変化の測定や、接触状態がブロックの摩耗に与える影響を調査した。
その結果
・リム制動面が摩耗せず、制動時のブロックとリム間に異物が生じない場合、ブロック摩耗量は減速度(ブレーキ操作力)に依存する。
・リム制動面が摩耗し、制動時のブロックとリム間に摩耗粉等の異物が生じた場合、ブロック摩耗量は減速度(ブレーキ操作力)によらず増加する。
・静止状態でリムとブロックが均一に接触するように調整することで両者の摩耗が抑制される可能性があることが分かった。
キャリパブレーキ用ブレーキブロックの摩耗調査 [第3報]

2020年度

No. 研究テーマ
1 日本仕様ではない電動アシスト自転車のウォークアシスタンスモードの測定方法の検証及びPeTs(Personal e-Transporters)の最高速度測定への応用検証
【2020年度自転車等研究開発普及事業】

EN 15194:2017及びISO/TS 4210-10を参考に、当所所有の設備や試験機器を用いて、ウォークアシスタンスモードの試験方法について検証した。また、類似の試験として電動キックボードのようなPeTS(Personal e-Transporters)の最高速度測定に応用が可能かを検証した。
実走行による測定、車輪に負荷を与えないスタンド試験による測定、シャーシダイナモによる測定による検証を行った結果、各測定方法による測定結果は同じにはならず、測定難易度なども含め、一長一短であることが分かった。
加えて、シャーシダイナモメータに取付可能な電動キックボードの最高速度測定も同様の測定方法で測定は可能であった。
日本仕様ではない電動アシスト自転車のウォークアシスタンスモードの測定方法の検証及びPeTs(Personal e-Transporters)の最高速度測定への応用検証
No. 研究テーマ
2 ISO/CD 11243:2019にて提案されたリヤキャリヤの動的試験の検証 (第二報:実走行との比較)
【2020年度自転車等規格標準化事業 】

 ISO/TC149(自転車)/SC1/WG16において提案されたリヤキャリヤの動的試験方法について、データ収集結果の第二報として、第一報の試験機による測定結果や市街地実走行の予備検証結果を踏まえ、様々な実走行条件下でのデータ測定及び解析結果をまとめた。
 クラス27のリヤキャリヤを搭載した 日本における代表的な電動アシスト自転車を用いて、アシストオン・オフ状態における実走行測定を行い、ISO CD案で新規提案されているリヤキャリリヤの動的試験について、その動的試験にギリギリ適合したときに担保される寿命の観点から妥当性の検証を行った。
ISO/CD 11243:2019にて提案されたリヤキャリヤの動的試験の検証 (第二報:実走行との比較)
No. 研究テーマ
3 電動アシスト自転車の加速度調査及び電動キックボードの加速度測定の予備調査
【2020年度自転車等研究開発普及事業】

電動アシスト自転車の発進時の加速度の状況について、日本の電動アシスト自転車を用い、加速度測定方法の検証やアシストオン・アシストオフの差、及びその要因について調査した。電動アシスト自転車の最高加速度は最大アシスト比及び電動機の最大トルクにより決まることが理論値あるいは実測値から判明した。
また、電動アシスト自転車の試験機器を応用し、電動キックボードの加速度測定の予備調査を行った。今回測定した供試車では、電動キックボードの最高加速度及び最高平均加速度は、電動アシスト自転車よりも小さな値となっていた。
電動アシスト自転車の加速度調査及び電動キックボードの加速度測定の予備調査
No. 研究テーマ
4 自転車用前照灯の性能調査
【2020年度自転車等研究開発普及事業】

 自転車用前照灯の性能表示(カタログや商品パッケージなど)は、各メーカーとも最大光度(cd)で示されていることが多いため、消費者が購入する際には照射した明るさの最大部しか参考にできず、光の総量、光の広がり、照射距離及び対向者に対する眩惑など、実際に使用してみないとわからない項目が多い。
 本報告では、前照灯の性能を比較するために、流通量が多いと思われる37種類の前照灯を用いて様々な光学性能を測定し、その結果をもとに、現状の性能表示が最大光度のみのメーカーが多い理由を考察した上で、消費者が製品購入時に活用しやすい表示項目について提案した。
 カタログ・パッケージなどの性能表示については、鉛直面の”光度”と”照射角”(全光束があれば尚よい)、若しくは水平面の”最大照度”と”照度分布”(縦と横方向の広がり)の表示を提案する。
 また、JIS C 9502:2021 12.2の方法で測定したとき、最大光度の公称値に満たない商品が一部存在すること、照射角を狭くすることで全光束が小さくとも最大光度のみを大きくしている商品があること、価格帯が高いほど、光度、全光束及び照射角も大きくなる傾向があることが分かった。
自転車用前照灯の性能調査
No. 研究テーマ
5 キャリパブレーキ用ブレーキブロックの摩耗調査
【2020年度自転車等研究開発普及事業】

キャリパブレーキに使用されるブロックの摩耗試験を実施し、リムの材質や硬さがブロックの摩耗に与える影響を調査した。また、2020年度に新たに導入した3D形状測定装置を用いて、ブロック摩耗が制動性能に与える影響について調査した。
その結果、
・ステンレスリムや陽極酸化被膜のあるアルミリム等、リム制動面の硬さが大きい場合、リムの摩耗量が少なく、摩耗粉の発生が抑制された事でブロック摩耗量も減少した。
・今回試験に用いたアルミリム用のブロックではリム制動面の陽極酸化被膜が摩耗し、アルミ素地が露出すると、ブロック摩耗量は約3.6〜8.4倍増加した。
・ブロック、リムの摩耗に伴いブロック制動面とリムの接触範囲は増加したが、目標減速度を維持するための操作力や、接触圧力が高い範囲に大きな変化は見られなかった。
・ブロック摩耗量が増加するとブレーキの引き代が増加することで、操作力が100 Nを超えたあたりから未使用のブロックと比較して制動力が低下した。
ことが明らかとなり、リムの硬さや被膜の有無といったリム制動面の状態がブロックの摩耗に大きな影響を与えることが分かった。
キャリパブレーキ用ブレーキブロックの摩耗調査 [第2報]
No. 研究テーマ
6 クランクの水平落下による衝撃試験のばらつき検証試験―第1報―
【2020年度自転車等研究開発普及事業】

 1個のみの供試品で強度試験を実施した場合、製品の生産時のばらつきを考慮していないため、別の供試品を再度試験した場合に、判定基準値以上の値が生じることがある。今回、数値基準のあるJIS 規格の試験で、比較的判定基準値以上の結果がでることが多い、クランクの水平落下による衝撃試験について、製品のばらつきについて検証を行った。
 今回の供試品では、以下のような結論が得られた。
(1) 永久変形量の平均値、ばらつきのレベルより、量産品において、JIS 規格の基準である永久変形量5 mm以下を満足しない製品が20%以上含まれている可能性が推定された。
(2) 重さのばらつきのレベル、及び重さと永久変形量の関係より、肉厚のばらつきが永久変形量に影響している可能性は低いものと推定された。
(3) 今回の供試品の寸法・サイズにおいては、現状の硬さのレベルでは、硬さが永久変形量に大きく影響する傾向が確認された。
クランクの水平落下による衝撃試験のばらつき検証試験―第1報―

2019年度

No. 研究テーマ
1 日本仕様の電動アシスト自転車における R200測定法の検証
【2019年度自転車等研究開発普及事業】

 2018年にドイツ二輪産業協会(ZIV)が規定したEPACの航続距離測定方法である "Normierte Reichweite R200 für E-Bikes"(「E-Bike向けに標準化された航続距離試験 R200」)により日本の電動アシスト自転車では、どのような結果となるかを検証した。
 8銘柄8台の電動アシスト自転車を使用して、R200測定法とJISによる一充電当たりの走行距離との比較を行った結果、R200 値は標準パターンにおける走行距離に近いものであったが、銘柄によって取扱説明書に記載されている走行距離と差が生じたものもあった。
 R200測定法は測定条件に人的な要素が入ってこないという点で、再現性のある試験であり、電気関係の測定が不要のため、車両側で改造する必要がない点などのメリットがあるが、日本仕様の電動アシスト自転車はアシスト比に上限値があることから、測定条件の20 km/hでは欧州仕様と比べ駆動補助出力が小さいため、電池の容量によっては長時間走行させる必要があった。
日本仕様の電動アシスト自転車における R200測定法の検証
No. 研究テーマ
2 ISO/CD 11243:2019にて提案されたリヤキャリヤの動的試験の検証 (第一報:現行規格との比較)
【2019年度自転車等規格標準化事業 】

 ISO/TC149(自転車)/SC1/WG16において提案されたリヤキャリヤの動的試験方法について、データ収集結果の第一報として、代表的なリヤキャリヤにおけるISO 11243:2016の試験方法、JIS D9453:2013による試験方法、及び提案された試験方法による負荷の比較を行うとともに、実走行時との比較も行った。
 比較を行った試験方法は、側方動的試験、垂直方向動的試験で、それぞれの試験方法で、ひずみゲージで測定した各部ひずみのp-p値、ダメージ(累積疲労損傷度)を比較した。
 CD において新規提案されている垂直方向動的試験は、垂直方向だけでなく前後方向への負荷も加わることから、キャリヤ足の曲げ力が大きくなった。また、CD において新規提案されている側方動的試験は、試験回数が 2,000 回に減らされていることから、ISO の側方動的試験の 3 %程度のダメージとなる試験であった。
ISO/CD 11243:2019にて提案されたリヤキャリヤの動的試験の検証 (第一報:現行規格との比較)
No. 研究テーマ
3 電動アシスト自転車走行時の最高表面温度とその測定方法の検討
【2019年度自転車等研究開発普及事業】

 電動アシスト自転車の発熱原因を明らかにするため、当所所有の電動アシスト自転車用シャーシダイナモメータを用いて変速段・速度・勾配を変えながら各電動アシスト自転車の特性と温度変化を測定した。その結果をもとに、電動アシスト自転車の最高表面温度を測定する方法について提案した。
 また、
1) 温度の上昇は、電力を動力に変換する際の電動機の損失が主な原因である。
2) 損失は駆動補助装置のトルクに依存し、そのトルクを大きくすれば損失が大きくなる。
3) 駆動補助装置のトルクが最大になる変速装置の歯数比及び勾配は、負荷が最大の組み合わせで、かつ駆動補助装置が走行中に停止しない条件である。
4) 駆動補助装置のトルクが最大になる速度については、駆動補助機能に依存するため各社の制御次第である。
 ことがわかった。
電動アシスト自転車走行時の最高表面温度とその測定方法の検討
No. 研究テーマ
4 段差衝突がフレームの疲労強度に及ぼす影響確認試験
【2019年度自転車等研究開発普及事業】

 シティ車2本パイプ(ダブルループ形)の自転車を使用して、歩道の段差による衝撃が、その後のフレームの疲労強度に影響するのかを確認した。その他、衝突時の最大ひずみの比較による実走行と衝突試験機での衝突との相関確認、衝突試験機における衝突速度とホイールベース減少量との関係の調査、フレームの水平疲労試験での試験荷重と破損回数の調査を行った。
 その結果、
(1)段差衝突に対する衝突速度がある速度を越えると、ホイールベース減少量が急激に大きくなる傾向がある。
(2)フレームの水平疲労試験では、破損回数は荷重の約 8 乗に反比例した。
(3)今回使用したフレーム及び実施した試験条件では、衝突試験後のフレームと、衝突なしのフレームの疲労強度には差が認められなかった。
段差衝突がフレームの疲労強度に及ぼす影響確認試験
No. 研究テーマ
5 キャリパブレーキ用ブレーキブロックの摩耗調査[第1報]
【2019年度自転車等研究開発普及事業】

 国内で広く普及しているシティ車用のキャリパブレーキ用ブレーキブロックについて、使用に伴うブロックの摩耗と制動性能の変化について調査した。
その結果、ブロックの種類、乾燥や水濡れといった使用環境、制動時の減速度(制動力)の違いがブロックの摩耗に与える影響について明らかにした。
 その結果
・今回測定した 2 条件では、ブレーキ操作力が大きくなると乾燥時のブロック摩耗量も増加した。
・制動時のブロック-リム間のリム剥離片といった異物の有無が、ブロック摩耗に大きな影響を与える。
・水濡れによって摩耗量が増加するブロックとそうでないものが確認できた。ブロックの表面積や表面パターンが制動力だけではなく、摩耗量にも影響を与える可能性がある。
ことがわかった。
キャリパブレーキ用ブレーキブロックの摩耗調査[第1報]

2018年度

No. 研究テーマ
1 乗員体重、幼児2人同乗時など、自転車の総重量が増えた際の一充電当たりの走行距離の変化
【平成30年度自転車研究開発普及事業】

 現在日本で販売されている電動アシスト自転車(幼児 2 人同乗含む)を用い、乗員体重や荷物などの積載重量を変えることで、一充電当たりの走行距離がどのように変わるかをシャーシダイナモメータを使用し、測定した。
 総重量が大きくなるにつれて、一充電当たりの走行距離は減少し、今回測定した 4 台の供試品においては、総重量が 10 kg 増えると一充電当たりの走行距離は 2〜4 km 程度短くなる傾向が見られた。
乗員体重、幼児2人同乗時など、自転車の総重量が増えた際の一充電当たりの走行距離の変化
No. 研究テーマ
2 電動アシスト自転車走行時の発熱状況と温度測定方法の検討
【平成30年度自転車研究開発普及事業】

 シャーシダイナモメータ、赤外線サーモグラフィ及び熱電対を用いて、4 銘柄 4 台の電動アシスト自転車を走行させた際の表面温度変化の測定を行った。
 その結果、 
・ISO13732-1 の許容温度(プラスチック部において接触時間 1 秒で 85 ℃)を超える状態(86.7 ℃)になる電動アシスト自転車があった。
・許容温度を越えた高温状態での連続運転で、駆動補助装置が故障した。
・風が直接当たる部分において、熱電対自体が放熱の役割を負ってしまうことがあった。
電動アシスト自転車走行時の発熱状況と温度測定方法の検討

2017年度

No. 研究テーマ
1 タイヤ空気圧の違いが及ぼすペダリングへの影響
【平成29年度自転車等研究開発普及事業】

 電動ではない自転車、いわゆる一般用自転車やロードレーサにおいて電動アシスト自転車用シャーシダイナモメータを活用した評価が可能かを検証した。タイヤ空気圧や車種の違いによるクランク回転出力・駆動出力の測定を行い、ペダリングなどにどのような違いが生じるかを比較した。
 その結果、
・タイヤ空気圧以外の条件が同じ場合、シティ車ではタイヤ空気圧が 75 %になるとペダル踏力は最大 1.12 倍、タイヤ空気圧が 50 %になるとペダル踏力は最大 1.63 倍必要であった。また、ロードレーサではタイヤ空気圧が 75 %になるとペダル踏力は最大 1.09 倍、タイヤ空気圧が 50 %になるとペダル踏力は最大 1.21 倍必要であった。
・同条件で整備し、同速度・同ギヤ比で測定した場合、シティ車と比較しロードレーサは平たん路で 70 %〜90 %程度、勾配 2°の上り坂では 80 %〜90 %程度のペダル踏力で走行できた。
・後輪のエネルギー損失分(主にタイヤの転がり抵抗による)の違いが、走行に必要なペダル踏力に大きく影響していた。
ことがわかった。
タイヤ空気圧の違いが及ぼすペダリングへの影響
No. 研究テーマ
2 電動アシスト自転車用シャーシダイナモメーターを活用したフル電動自転車の評価
【平成29年度自転車等研究開発普及事業】

 電動アシスト自転車用シャーシダイナモメーターを使用して、走行条件を変えてフル電動自転車の駆動出力などの測定を行うことで、どのような評価が可能かを調査した。
 その結果、
・車両の性能評価については JIS D 9115をベースにした測定により、最高速度や駆動出力などを測定可能であった。
・電動機と制御装置を組み合わせた状態での性能評価については、JIS D 1302を参考にし、最高出力や回転速度などが、参考値として測定可能であった。
・電動機の軸出力の最大値を上回る定格出力を表示していると思われる製品があった。
・走行抵抗が大きな状態で走行させる場合、製品によっては故障する場合があった。
電動アシスト自転車用シャーシダイナモメーターを活用したフル電動自転車の評価
No. 研究テーマ
3 電動アシスト三輪車の駆動補助力の比率測定方法の検証
【平成29年度自転車等研究開発普及事業】

電動アシスト三輪車の駆動補助力の比率測定方法の検証に係る報告書
電動アシスト三輪車の駆動補助力の比率測定方法の検証
No. 研究テーマ
4 電動アシスト自転車の駆動補助装置の強度試験方法の検証
【平成29年度自転車等研究開発普及事業】

電動アシスト自転車の駆動補助装置の強度試験方法の検証に係る報告書
電動アシスト自転車の駆動補助装置の強度試験方法の検証
No. 研究テーマ
5 電動アシスト自転車実走行時のアシストオン・オフにおけるひずみ比較
【平成29年度自転車等研究開発普及事業】

電動アシスト自転車の走行時、アシストが作動することで車体の負荷の変化を比較するため車体各部のひずみ測定を実施した報告書
電動アシスト自転車実走行時のアシストオン・オフにおけるひずみ比較
No. 研究テーマ
6 リチウムイオン二次電池を用いた電動アシスト自転車用組電池の繰り返し充放電によるサイクル劣化の評価
【平成29年度自転車等研究開発普及事業】

電動アシスト自転車のリチウムイオン二次電池を用いた組電池の充放電を繰り返し、どの程度のサイクル劣化を生じるかを簡易的に測定した報告書
リチウムイオン二次電池を用いた電動アシスト自転車用組電池の繰り返し充放電によるサイクル劣化の評価
No. 研究テーマ
7 電動アシスト自転車の寿命計算
【平成29年度自転車等規格標準化事業】

電動アシスト自転車の寿命計算を行うことにより、機械的な安全要求事項、疲労試験条件の妥当性を検証した。
電動アシスト自転車のアシスト作動による各部寿命への影響はあり、乗車姿勢などの影響も考慮する必要はあるが、前輪駆動による影響や、アシスト力の強さ、走行速度の増大なども寿命に影響を及ぼすことが分かった。特に前ホークやシートポストに負荷される力が増大していた。
電動アシスト自転車の寿命計算

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